702講義室
2017-01-09 07:47:00
前提として大事なこと
自分自身や、自分を取り巻く
世界を書き換えるとは
情報空間の相対的関係性を解釈しなおすことにより
現実世界を再編成し、変容させるということです
(その結果として、物理的にも影響が及ぶことにもなります)
そのために大事なことは、関係性の正しい把握です
この世界の網羅万象はお互いに網の目のように
連続的な関係性を形成し、存在しています
この世界は情報であり、その関係性を認識する主体は
あくまでも、自分の脳と心でしかありません
脳と心がどのようにその関係性を認識するかが
自分や世界の在り様を決めることになります
正しく把握し、自由自在に再編成しなおすことにより
自分や自分を取り巻くこの世界を思いのままに
書き換えることができるのです
2017-01-08 08:54:00
相対的関係性が現実を形づくる
物理空間とは
五感により感知されるモノ自体の空間ことで
物理法則により規制された世界です
情報空間とは
脳や心の中にある概念が作っている空間のことで
抽象度の一番下層にある物理空間を内包します
人間は、五感により入力された情報を、
脳内で処理した結果、この世界を認識します
結局、この世界は情報そのものなのです
情報は、書き換えることができます
がしかし、物理法則から逃れることはできません
書き換えることができるのは、意味 関係性です
この世に絶対基準はないと不完全性定理により証明されました
この世は、相対的関係性の上に成り立っています
その関係性を書き換えることにより現実を変えることができます
さらに、物理法則に反しない限りにおいては
情報を変えることにより物理空間に影響を与えることもできます
なぜなら
物理的な実体は情報場の写像でしかないからです
2017-01-07 08:07:00
現実を書き換える
目の前に広がるこの世界は
あるともいえるし、ないともいえる
私という存在もあなたという存在も
あるともいえるし、ないともいえる
現実だと思われているこの世界は、すべて情報でしかありません
目の前にある、紅茶の注がれた赤いカップ
目で見て、手で持って、香をかいで、味わって、
五感から得た情報を、さらに記憶と照らし合わせ
脳内で処理することによって、あると認識したのです
それは、あくまでも自分が認識しただけなのです
すべては、脳が処理した情報でしかありません
だから
この世のすべては、自由自在に書き換えることができます
すなわち
現実を創造することは可能なのです
2017-01-06 09:19:00
認識の前提条件
日常生活における人間の意識の在り様について
車を運転しているときの状態を例に考えてみます
走行中は主に、信号、他車、歩行者に注意は向けられ
運転操作は、ほとんど無意識の領域で行われています
景色が美しいとか、同乗者の様子など、運転以外の情報については
意図的に意識を向けない限り、認識しているようで認識していません
脳は、自分にとって興味があること、重要だと思うこと以外
脳幹にあるRAS(情報フィルター)システムによって
情報の取捨選択が行われ、認識することができません
扁桃核と海馬の連携で生命に危険が及ぶと判断した場合
視床下部よりアドレナリンが分泌され
無意識が危険に対する身体反応を始めるとともに
RASシステムを通過した情報は前頭葉に送られ
危険を前提に認識され、分析判断されることになります
つまり
認識の前提条件としてRASシステムありきなのです
不安なのは、不安な脳の状態で認識しているから不安であり
楽しいのは、楽しい脳が認識しているから楽しいともいえます
今、不安なのは、ドーパミンが出ていないからだ
今、楽しいのは、ドーパミンが出ているからだ
今、幸せなのは、セロトニンが出ているからだ
今、緊張しているのは、アドレナリンが出ているからだ
脳の状態を意識にあげることは
自分を支配することでもあります
2017-01-05 07:42:00
扁桃核の宇宙
我々は日常生活において、まず先に客観的状況があって
認識分析判断したうえで適切に行動することを心掛けます
現在どういう状況であり、今後どのように展開されるのか?
それにより快不快を覚えつつも、感情に左右されることなく
冷静に行動することを心掛けつつ生活していく努力をします
がしかし、この世は先に感情的現実世界ありきなのです
扁桃核の快不快状態によって目の前に展開する現実世界は
簡単に一変してしまいます
そもそも、人間にはすべての事実関係を知ることは不可能であり
可能な認識の上で状況を予測、判断することになるわけですが
扁桃核に脚色された状況を客観的な現実の起点とする限り
冷静かつ適切な判断、行動などは難しいということになります
どういうことかというと
物事の良しあしは、感情に左右されるところが大きく
その時その時の脳の状態に影響されることになります
「やる気が出る・やる気が出ない」とは
脳のドーパミンの分泌量の差でしかありません
どんなに困難で達成が難しい仕事であっても
ドーパミンが大量に分泌されている状態では
活動的ワクワク状態で取り組むことができる反面
普段、大好きでどんなに得意な仕事であったとしても
ドーパミン不足の状態では、どうにも意欲がわかず
取り組むことすらできず悲観的な展望しか持てません
簡単な仕事であるか?難しい仕事であるか?は
ドーパミンの分泌状態に左右されるところが大きいのです
人間とは実に単純な構造である事実に驚きます
現実世界とは、自分から離れた客観的状況があるわけではなく
扁桃核の快不快がまわりの世界の様相そのものを決めてしまう
これを意識するだけでも現実をコントロールできるのです
感情そのものに対する理性による努力よりも
先に扁桃核の状態を認識し、対処する方が
より抜本的な対応であるといえるわけです