702講義室
2017-01-24 08:16:00
結論その1
この世は幻でしかないのだから
生きていることに意味はない
人生は苦でしかないのなら
いっそ死んだ方がましだ
これは正しい
人間は構造的に救われないようになっている
そもそも、ほとんどの宗教は出家至上主義である
出家とは、疑似死状態に身を置くことです
世間との関係性を絶ち
煩悩を滅することによって
あらゆる苦悩から解放され
自分だけが救われようとする行為に他なりません
煩悩とは生命エネルギーそのものです
煩悩を完全に絶つとは死を意味します
つまり、自殺するということです
でも、死人に宗教は必要ありません
だから疑似死状態に身を置くのです
では神とは、煩悩を滅した象徴なのでしょうか
逆です
宗教が教えるところは、究極の煩悩なのです
自分の救済を願い、天国だとか永遠の魂を求めるものです
煩悩は「自分さえ救われたらいい」から始まって
他人より優越する自分、他人より幸せである自分を求める
ところが、このような煩悩をとことん極大化していくと
究極的には
全人類、生きとし生けるものすべての幸福を求める
という所にまで行き着かざるを得ない
行きついてしまうのです
阿弥陀如来は、すべての人間の救済を誓った仏様なのです
これほどの煩悩があるでしょうか?
人間が救われるには
煩悩を滅するか、悟って仏様になるか
どちらかです
どちらも無理でしょう
ならばどうしろというのか?
2017-01-23 09:11:00
内部完結
この世に平等などということはあり得ない
相対的関係には、必ず優劣が発生する
優劣は、評価基準によって判断されるが
ルールとは、どちらかの都合でしかない
煩悩とは他に対する優越に他ならない
そこに抵抗が生まれるのは必然である
自分の幸が他人の不幸をより所とする限り
自分が幸せになることは永遠にあり得ない
自分さえ勝てばいいではないか
他人を負かす必要などないのだ
相対関係におけるを抵抗を極力回避し
物理法則に反しない情報の書き換えは
この世に現実化できる
自分を他人に強要してはいけない
2017-01-22 05:07:00
全否定
「なぜ宗教者は、妻帯・性行為を禁じられるのか?」
それは新たに子孫を残さないため
永続する人間存在そのものの否定なのだ
「なぜ覚者は、輪廻から解脱するのか?」
それは人間界そのものの否定なのだ
そして地獄も、天界もまた否定される存在なのだ
2017-01-21 09:59:00
生き地獄の正体
人間を閉じ込める牢獄
それは
「死にたくないという生存本能」に他ならない
人間に死なれてはならない理由
それは
「人間界は地獄の一様相」なのだから
一切皆苦
「死にたくない、次も人間に生まれたい」
は鉄格子の幻覚にすぎない
人間に死なれて困るのは
慈悲深い神にほかならない
人間は死を覚悟するとき
すべての苦悩から解放される
死とともに生きる
南無阿弥陀仏
2017-01-20 08:30:00
即身仏教
南無阿弥陀仏
極楽浄土へと迎えられ
すでに救われたる身と
確信し、感謝の心で生きるとき
すべての不安と恐怖は霧散し
苦悩と悲嘆は面白味にすら変わる
死を覚悟し、死と供に生きる者に
もはや恐れるもの無し