2017-01-05 07:42:00
我々は日常生活において、まず先に客観的状況があって
認識分析判断したうえで適切に行動することを心掛けます
現在どういう状況であり、今後どのように展開されるのか?
それにより快不快を覚えつつも、感情に左右されることなく
冷静に行動することを心掛けつつ生活していく努力をします
がしかし、この世は先に感情的現実世界ありきなのです
扁桃核の快不快状態によって目の前に展開する現実世界は
簡単に一変してしまいます
そもそも、人間にはすべての事実関係を知ることは不可能であり
可能な認識の上で状況を予測、判断することになるわけですが
扁桃核に脚色された状況を客観的な現実の起点とする限り
冷静かつ適切な判断、行動などは難しいということになります
どういうことかというと
物事の良しあしは、感情に左右されるところが大きく
その時その時の脳の状態に影響されることになります
「やる気が出る・やる気が出ない」とは
脳のドーパミンの分泌量の差でしかありません
どんなに困難で達成が難しい仕事であっても
ドーパミンが大量に分泌されている状態では
活動的ワクワク状態で取り組むことができる反面
普段、大好きでどんなに得意な仕事であったとしても
ドーパミン不足の状態では、どうにも意欲がわかず
取り組むことすらできず悲観的な展望しか持てません
簡単な仕事であるか?難しい仕事であるか?は
ドーパミンの分泌状態に左右されるところが大きいのです
人間とは実に単純な構造である事実に驚きます
現実世界とは、自分から離れた客観的状況があるわけではなく
扁桃核の快不快がまわりの世界の様相そのものを決めてしまう
これを意識するだけでも現実をコントロールできるのです
感情そのものに対する理性による努力よりも
先に扁桃核の状態を認識し、対処する方が
より抜本的な対応であるといえるわけです