702講義室
2017-01-04 08:22:00
プライミング
お酒を飲んだ結果、ドーパミンが分泌されるのではなく
お酒を飲みたい、飲もう♪と思った段階で分泌されます
これをプライミングといいます
実は、幸せを感じるホルモンは
ドーパミンではなく、セロトニンです
扁桃核が快だと判断するとドーパミンが分泌され
活動的でパワフルなプラスの心理状態になります
ドーパミンは、運動ホルモンといわれ行動促進効果を持ちます
つまり、飲む前からすでに飲んだ状態になり
結果、飲まずにはいられなくなり飲むのです
何か目標を設定した場合、それを扁桃核が快だと判断すると
ウキウキワクワク状態になり、成功がすでに達成された状態
いわば、成功の喜びまでリアルに実感してしまうのです
よく成功哲学本に
「すでに成功したかのように過去形の言葉を使いなさい」
と書かれていますが、気持ちだけじゃダメなんです
物理的肉体としての体感でなければ効果は望めません
情報空間において現実を書き換えるには
すでに成功しているというリアリティを持った身体反応としての
体感にまで臨場感を高める必要が不可欠です
それには、扁桃核による快反応が極めて重要なのです
2017-01-03 08:50:00
幸せの脳内メカニズム
「神経伝達物質のドーパミンが分泌された後
最終的に抑制物質であるセロトニンが放出された状態」
のことを言います
この幸不幸にかかわる部位が扁桃核です
人間の脳は、進化の過程に沿って3層構造になっています
大脳新皮質(知的活動)
↑
大脳辺縁系(感情・本能)
↑
脳幹(生命維持)
扁桃核は、理屈脳である大脳新皮質にではなく
感情をつかさどる大脳辺縁系にある
直径15mm程度のアーモンド形の神経組織です
扁桃核は、記憶をつかさどる海馬と連携し
視床下部をコントロールすることによって
神経伝達物質やホルモンの分泌を促します
扁桃核は、本来危険から身を守るために
快不快を判断する機能をつかさどる部位で
この判断次第で脳の様相が一変する訳です
2017-01-02 08:33:00
薬物依存について
人間の幸不幸がドーパミン分泌状態によるものなら
薬物摂取の問題は避けて通れないテーマです
ほとんどの宗教では、飲酒に対し
禁止もしくは規制をしてきました
アルコールは、ドラッグの一種とされ
ドーパミン分泌促進作用があり
依存率はモルヒネと同程度です
(薬用モルヒネとは違います)
薬物によるドーパミン分泌は、自然に反するものです
「人間の生理には、基本的に分泌許容量が決まっており
人為的な分泌促進操作に対して、脳は自力での分泌を抑制します
これにより
常にドーパミン枯渇状態に陥ることとなり
薬物を求め続けるというスパイラルにはまる」
というのが薬物依存症のメカニズムです
薬物依存とはドーパミン依存そのものです
真偽のことは別としても、禅宗の祖である達磨大師は
足が腐るまで座禅を組み瞑想したとされています
瞑想によるドーパミン分泌量は
覚せい剤の20~30倍ともいわれ、依存状態を彷彿させます
ドーパミンは、直面する現実そのものを
あっさり塗り替えてしまうほどの威力を持つ
極めて有用であり重要かつ危険な物質です
それゆえに
有史以来、2500年以上も前から禁止されている薬物に対して
今だそのリスクを克服できないことから鑑みても
その危険度の大きさを常に念頭に入れておく必要があるかと思います
2017-01-01 08:50:00
ドーパミン瞑想
現実は、脳内で処理された情報により形づくられます
人間は、人間であるがゆえに無明から逃れることは難しい
だから
物事を正しく見るということは極めて大切なことなのです
日常生活において、ほとんどの行動は無意識に行われています
正しく見るための方法として仏教には瞑想法があります
自分自身を、さらには目の前に展開する現実世界を
無意識から意識上に引き上げてみましょう
すると、とんでもない事実が現れてきます
一般的な瞑想は他の機会に譲るとして
今回は、次の瞑想を行ってください
不安や悲しみに襲われたとき、何も手につかないとき
不安や悲しみや無気力をしっかり意識にあげてください
そのうえで
自分の脳内には今、ドーパミンが全く分泌されていない
ことをイメージし、確認します
睡眠をとるか、しばらく時間がたつうちに
全く状況は変わっていないにもかかわらず
囚われていた不安はうすれ、ふと気力が回復している
ということに気が付くことがあります
この時
自分の脳内には今、ドーパミンが正常に分泌されている
と確認できるはずです
これを、毎回繰り返すうちに確信するでしょう
幸不幸とは、ドーパミン分泌状態でしかないと
2016-12-31 08:00:00
色違いの現実
全く同じ状況であろうとも
全く違う現実となりうる
明←→暗
楽しい←→苦しい
喜び←→悲しみ
幸←→不幸
運←→不運
なぜこのようなことが起こりうるのか?
現実とは解釈である
だがそれ以前に
単なる脳内のドーパミン分泌状態でしかない