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2024-03-27 06:40:00
来世で幸せになりたければ、現世で私に貢ぎなさい。
「現世が不幸なのは、前世の因果である。」
「来世の幸福のため、現世を犠牲にせよ。」
こんなあほらしい話を真に受ける人は、少ないでしょうが
「将来の幸福のため、今を犠牲にしなさい。」
言い換えれば
「将来の不安のために、今を頑張りなさい。」
というのは、すんなり受け入れてしまうのではないでしょうか?
でも、これって同じ論理ですよ。
この論理の問題点は
時間は、過去から未来へと流れていなければならないということです。
「そうじゃないの?」
って今、大半の人が思われたと思います。
でも、これが見事な洗脳らしいのです。
最先端物理学、量子論でも
最先端哲学、分析哲学でも
時間は、未来から過去へと流れていると言っています。
ここで大事なことは、それが正しいかどうかではなく
いろんな考え方(仮説)があるということです。
さらに問題点は
「前世」も「来世」も妄想でしかないのと同じように
「過去」は記憶であり、「未来」は想像でしかありません。
あくまでも脳内現象であり、どちらも「現在」とは異質のものです。
これら、我々が認識している「過去・未来」は、「現在」と地続きではありません。
では、「過去・未来」は、ないのかというとあると思います。
「時間」と「空間」が同じものであるという考えにのっとって考えると
今、日本にいて、ニューヨークは存在するでしょう。
でも、今あなたのニューヨークは、記憶であり、妄想であるのと同じでしょう。
妄想でしかない「未来」にとらわれてはいけません。
しかし人間は、妄想と現実を区別することが難しいのです。
どちらも、結局のところ脳内現象に過ぎないのですから。
だからこそ、妄想と現実を言葉巧みにすり替えようとする輩が出てくる。
少なくとも、将来の不安を煽る話には、何か裏があるかもしれません。