2017-01-06 09:19:00
日常生活における人間の意識の在り様について
車を運転しているときの状態を例に考えてみます
走行中は主に、信号、他車、歩行者に注意は向けられ
運転操作は、ほとんど無意識の領域で行われています
景色が美しいとか、同乗者の様子など、運転以外の情報については
意図的に意識を向けない限り、認識しているようで認識していません
脳は、自分にとって興味があること、重要だと思うこと以外
脳幹にあるRAS(情報フィルター)システムによって
情報の取捨選択が行われ、認識することができません
扁桃核と海馬の連携で生命に危険が及ぶと判断した場合
視床下部よりアドレナリンが分泌され
無意識が危険に対する身体反応を始めるとともに
RASシステムを通過した情報は前頭葉に送られ
危険を前提に認識され、分析判断されることになります
つまり
認識の前提条件としてRASシステムありきなのです
不安なのは、不安な脳の状態で認識しているから不安であり
楽しいのは、楽しい脳が認識しているから楽しいともいえます
今、不安なのは、ドーパミンが出ていないからだ
今、楽しいのは、ドーパミンが出ているからだ
今、幸せなのは、セロトニンが出ているからだ
今、緊張しているのは、アドレナリンが出ているからだ
脳の状態を意識にあげることは
自分を支配することでもあります