

2017-12-30 15:56:00
結局、人間の知性とは
対人能力、他人の心がわかることであろう
知性の本質とは
「予想困難である状況の変化に、柔軟に対応する能力」である
現実社会において
他人が意のままにならないことが、悩みの主たる原因である
他人の心とは、人間の関係性の中で
もっとも重要であり、もっとも予想困難なものである
2017-12-29 18:21:00
我々人間は、五感により認識される世界に加え
言語空間に生きる存在でもあります
情報の入力・出力システムにおける肉体的制約により
たまたま、音声言語が中心的に発達したものと考えられます
思考は、使用される言語によって思考内容に制約を受けます
ある認識に関して
それに当てはまる「単語」が存在しない場合
認識そのものができないということが起こりうる
ということは、前に述べました
他の入力システムによる情報
例えば、視覚情報は
言語空間において、その大半は捨てざるを得ないのです
もし仮に
人間の肉体に、モニタのような出力システムがあったとしたら
ビジュアル言語が発達していたかもしれません
ビジュアル言語が作り出す現実世界は
今我々が、認識している世界とは全く違う世界になりうるのです
2017-12-28 17:29:00
たとえば、目の前のコップを持ち上げる
これは確かに今、自分の意思によって行った行為である
本当でしょうか?
実は自分が思う1秒前に、すでにその行為は始まっています
何かを行うには
頭頂葉の身体イメージをつかさどる体性感覚野
前頭葉の運動の出入をつかさどる運動野
で準備電位が発生し
その1秒後に、意識が意思を持ち、行動する
つまり、自分の意思で行った行為ではない
私の意識は、意思を持たされたのです
2017-12-27 10:54:00
人間の認識には、意識に残れる最小の時間がある
神経細胞の活動が、0.1~0.2秒以上続かないと意識に残らない
これが心理的時間の単位となる
1個の神経細胞が活動活動に要する時間は、0.002秒
脳の端から端まで情報の伝達にかかる時間は、0.1秒
クオリアが生まれるためには、1個の神経細胞の活動だけではなく
神経細胞の関係性が構築される必要がある
それにかかる時間が、心理的時間の単位である
2017-12-26 01:01:00
人間にとって時間とは
主観的時間しかない
地球の自転と公転からなる客観的時間とは
それ自身が、絶対的なものではなく
主観的時間の密度を測るものでしかない
人間の持つ時間は、永遠である
長さに制限はあるが
分割に制限はない
究極的には、客観的時間の概念は成り立たない
その意味において
人間の命は、有限でもあり、無限でもある
その意味において、人間は死なない