702講義室
2017-03-20 06:53:00
非日常の景色
怒りと欲望 苦痛と快楽
浮かんでは消える取り留めのない思考の迷い
この思考のふらつきを、はっきりと意識する時
また
視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚
五感による外界からの刺激にしっかり意識を向ける時
そして
心を、今ここに定める時
意外にも
日常と違った世界がそこに現れる
人は、今ここになど生きていないのだ
支離滅裂で脈絡のない世界から抜け出さなければならない
人間は自分の脳に騙されている
2017-03-19 09:58:00
生命の無価値
人間は必ず死ぬ
命あるものは必ず死ぬ
さらに
生命は、食物連鎖による継続システムであるために
殺し合うことによってしか、個体生命を維持することはできない
ならば
死にどれほどの忌み嫌う理由があるのだろうか
生命に本質的な価値など無いのではないか?
命の継続を前提として、未来への夢や希望は生まれる
がしかし
訪れる死に対し、不安と恐怖もまた生まれることになる
明日への不安は、死に対する本能的恐怖と
社会的、洗脳的価値観により形づくられる
幻のために、今を生きてはいけない
生きるからこそ、不安は生まれるのだ
明日死ぬのなら何の不安もない
2017-03-18 00:27:00
政治的自由 宗教的自由
この世は関係性によって成り立つ
私という存在を、私単独で定義することはできない
他者の存在がなければ、私という概念そのものもなく
他者との関係性によって初めて、私は存在しうる
さらに
私の認識する現実世界は、私固有の脳内宇宙であり
そこに登場する他者の姿は、物理空間を共有する
他者固有の宇宙の影であり、私の宇宙とは別宇宙である
成功は他宇宙との調和であり
失敗は他宇宙との軋轢である
言い換えれば
成功は他人の協力であり
失敗は他人の妨害である
ならば
他を完全に支配しきるか
他を切り捨てることでしか
完全に自由にはなれない
2017-03-17 09:08:00
同じ顔 違う表情
相手に
しゃべりたいことを、しゃべりたいように
しゃべりたいだけ、しゃべらせてあげ
相手の
言ってほしいことを、言ってほしいように
言ってほしいだけ、言ってあげると
確かにそれで、うまくはいくけれども
それは
自分に
妄想したいことを、妄想したいように
妄想したいだけ、妄想させてあげ
自分に
言い訳したいことを、言い訳したいように
言い訳したいだけ、言い訳させてあげるのと
同じ意味であり
相手を、最低の人間に貶める結果にもなりうる・・・
がしかし、そのように考えること自体もまた、身勝手な傲慢であり
自分の正解を無理やり相手に押し付けるよりは、マシとも思える
と、また
そのような言い訳のもとに
その実、相手の失敗を密かに望んでいるのだ
2017-03-16 01:43:00
現実という妄想
現実の90%は妄想である
睡眠時における夢は言うに及ばないが
人は、覚醒時においても
その大半を、浮遊する思考の中で
ありもしない現実をでっちあげては
ひとり、妄想に耽っているのではないだろうか?
そして
その妄想の大半はネガティブな記憶に基づく
不快で苦しみに満ちたものではないだろうか?
が、しかし
浮かんでは消える不安と怒りに満ちた妄想を
脳は、現実と区別することができないという
つまり
それを、現実として記憶に蓄積し続けるのである
蓄積され続ける記憶は、深い業(カルマ)に沈み
業によって、さらなる現実は創られることとなる
この悪循環を断ち切らない限り
今、この時を心穏やかに過ごすことなど望めない
それには、妄想を妄想と認識することが必要である