702講義室
2017-02-13 07:38:00
天才法然の怒り
法然の専修念仏が保証するのは
死んだ後の極楽往生のみであり
それは、絶対に検証不能である
「口称念仏」の根拠は
仏教経典ではなく
論書(解説書)の一文でしかない
また、既存の「観念の念仏」からも
異端である
菩提心や持戒を雑行とし
この世での善行をも否定する
それをはばかるものは
阿弥陀仏を疑うことと脅しをかける
他の宗派の人には阿弥陀仏の救いはないとし
極めつけは
阿弥陀仏だけに帰依を強要し
釈迦仏を無視した
そして、何の勅許も公認もなく、勝手に
浄土宗
だと言っているだけなのだ
これが、天才法然の壮絶なる仏道研鑽の結論である
この意味するところは何か
法然の怒りと悲しみ
そして
この世の真理 と 万民の救済
2017-02-12 11:40:00
生きる理由
人生に意味などあるはずがない
ならば、なぜ生きているのか?
生まれてしまったから
死ぬのもなんだし
仕方がないから生きている
ついで、でしょうか?
逆に、生存本能に逆らってまで
今、自殺しなければいけない理由がない
2017-02-11 09:11:00
仮説 法然の結論
平安末期から鎌倉初期にかけ、律令制の崩壊
武家政治の台頭という乱世の時代となります
法然は、9歳の時に父親を殺され
難を避けるように仏門に入ります
13歳で比叡山に登り、15歳で受戒
官僧として公式に僧侶となりますが
比叡山もまた、外部では武力抗争
内部では権力争いに明け暮れます
そのような状況を険悪した法然は
18歳で官僧の地位を捨て隠遁します
黒谷別所にあって、すべての経典を読破し
南都六宗を遊学するも救いの道は得られない
すべての人間が救われるためには
伝統仏教の教義に道はない
娑婆の現実と仏法のメルヘンの狭間に
法然が出した、とんでもない結論が
この世の放棄
専修念仏であった
そしてその真意は、仏教の全否定でもあった
2017-02-10 08:53:00
仮説 法然の意味
人生に意味などあるはずがない
だから
失敗も苦悩も無意味ならば
成功も喜びも無意味である
意味が無いものに意味を付けても意味はない
むしろ
今、この社会につけられた意味に苦しんでいるのだ
既存仏教思想もまたしかり
法然の専修念仏の言わんとするところは
往生極楽、極楽往生
ただそれだけです
法然は、この世の価値観を全否定した
そして、仏教そのものをも全否定した
2017-02-09 16:06:00
仮説 法然
この世とは常識そのものである
常識は移り変わり行くものであり
常識は今も作り続けられていて
共有されて初めて常識となりうる
今、ここにある常識がそのままこの世である
仏教という常識を逆手にとって
小さな常識で
新しいこの世を作ろうとした
それが 法然坊源空
それが 専修念仏
それが 浄土宗