2017-01-24 08:16:00
この世は幻でしかないのだから
生きていることに意味はない
人生は苦でしかないのなら
いっそ死んだ方がましだ
これは正しい
人間は構造的に救われないようになっている
そもそも、ほとんどの宗教は出家至上主義である
出家とは、疑似死状態に身を置くことです
世間との関係性を絶ち
煩悩を滅することによって
あらゆる苦悩から解放され
自分だけが救われようとする行為に他なりません
煩悩とは生命エネルギーそのものです
煩悩を完全に絶つとは死を意味します
つまり、自殺するということです
でも、死人に宗教は必要ありません
だから疑似死状態に身を置くのです
では神とは、煩悩を滅した象徴なのでしょうか
逆です
宗教が教えるところは、究極の煩悩なのです
自分の救済を願い、天国だとか永遠の魂を求めるものです
煩悩は「自分さえ救われたらいい」から始まって
他人より優越する自分、他人より幸せである自分を求める
ところが、このような煩悩をとことん極大化していくと
究極的には
全人類、生きとし生けるものすべての幸福を求める
という所にまで行き着かざるを得ない
行きついてしまうのです
阿弥陀如来は、すべての人間の救済を誓った仏様なのです
これほどの煩悩があるでしょうか?
人間が救われるには
煩悩を滅するか、悟って仏様になるか
どちらかです
どちらも無理でしょう
ならばどうしろというのか?