2017-02-11 09:11:00
平安末期から鎌倉初期にかけ、律令制の崩壊
武家政治の台頭という乱世の時代となります
法然は、9歳の時に父親を殺され
難を避けるように仏門に入ります
13歳で比叡山に登り、15歳で受戒
官僧として公式に僧侶となりますが
比叡山もまた、外部では武力抗争
内部では権力争いに明け暮れます
そのような状況を険悪した法然は
18歳で官僧の地位を捨て隠遁します
黒谷別所にあって、すべての経典を読破し
南都六宗を遊学するも救いの道は得られない
すべての人間が救われるためには
伝統仏教の教義に道はない
娑婆の現実と仏法のメルヘンの狭間に
法然が出した、とんでもない結論が
この世の放棄
専修念仏であった
そしてその真意は、仏教の全否定でもあった