2016-12-01 21:44:00
人は光を見てどのように物を認識しているのでしょうか?
それではここで、視覚による認識システム
に関して簡単に整理してみます
目の前に広がる世界の様相、形や色は光として眼に入る
網膜で電気信号に変換され
視交叉を経て、視覚野で画像処理され画像となる
画像情報は海馬にて重要度により選別され
前頭前野に送られ、そこで始めて形が感じられ
記憶との照合・合成処理の後、意味が認識される
というプロセスを経ることになります
光という電磁波が網膜で電気信号に変換され
電気信号が視覚野で画像に変換されて
初めて我々が見ているような世界になるのです
視覚野についてもう少し詳しく説明すると
視覚野は画像が映し出されるモニターのようなものです
細胞の集合体で、ドットによるCG画像と近似している
細胞は丸みを持っており、映し出される画像の輪郭は
ぼやけているが、画像処理により明快な形となる
視覚野は6層に分かれており、電気信号を受け階層的な処理を行う
解像度はそれほど高くないが、何層ものフィルターにより
大まかな形で捉えられていたものが、徐々に細密に映像化される
シャープな形を映し出せばその分負担がかかることになる
視覚野における画像処理
エッジを統合する
同じ程度の明るさを統合する
陰影の特徴を読み取る
対象物の形態、知識を記憶より探す
コンピュータグラフィクスと酷似していることにお気づきでしょうか?
我々が見ている世界は、脳の中で作られた表現で
そのような風景が実際に存在するわけではないのです