2018-04-08 16:47:00
美術は、時代社会に即するさまざまな要因により、受け身的な形でその活動様式を変遷させていきます
時代的要因、地域的要因、経済的要因、
技術的要因、宗教的要因、内容的要因などにより
さまざまな主義、会派が生まれ分類されることとなります
がしかし
それらは互いに全く相いれないものかと言えば、そうとも言えないでしょう
ではここで
脳科学という視点で、過去の絵の中からいくつかの作品を拾い上げ、括ってみたいと思います
人間は、物に反射した光を眼の網膜に写して世界を見ているわけですが
脳は、網膜に敷き詰められた視細胞に入力される光情報を、そのまま一枚の絵として変換、画像処理しているわけではありません
脳は、網膜に入った情報を
色、形、位置、動きという四つの要素に分解、モジュール化して別々に処理しているのです
この脳機能の観点から、作品を分類すると
色彩視モジュール表現→→→モネ
形態視モジュール表現→→→ピカソ
空間視モジュール表現→→→モンドリアン
運動視モジュール表現→→→デュシャン
ということになります
これらを合わせて、「視覚モジュール主義」と言えなくもない?
それで何が言いたいのかというと
編集もまた、立派な著作に当たります
ですから
たとえ、本人は一枚の作品も制作していなくても
独自の視点から、コンセプトを作成し
過去の膨大な作品群の中からピックアップする、コンセプトに則した
編集行為、編集物もまた
現代美術と言えるのではないか?
ということです