2018-03-13 15:06:00
人間は、自分の知っているものしか認識出来ない
人間は、自分にとって重要なものしか認識しない
そう言われても、そうそう納得できるものではないでしょう?
いや、目の前にあるものは、全部見えてるよ
テーブルの上にあるものは、全部認識できているよ
って・・・・・
いえいえ
認識できているものは、あなたに見えているものだけですよ
って・・・・・言われても、困ります
何もない道を歩いていて、突然何かにぶつかったりしたらどうでしょう?
いや、ぶつかるくらいなら、それは重要なものでしょう
話がややこしくなるばかりです
半側空間無視(はんそくくうかんむし)という脳の症状があります
これは、脳の病気、症例なのですが
なんとなくニュアンスがつかめるかもしれませんのでご紹介します
例えば、左半分の世界が無いのです
視界の左半分が、真っ黒なわけではありません
本人は、いたって普通に見えていると思っているのです
ところが、それこそ先ほど言いましたように
何もない(はずの)道を歩いていて突然、左肩が何か、たとえば電信柱にぶつかるというようなことが起きるのです
テーブルの上に、料理のお皿が何枚かおいてあるとします
テーブルの上のものは、全部見えていたつもりなのですが
いざテーブルについて、食事を始めると
テーブルの上の左側にあるお皿には、気が付かないのです
さらに、お皿の上の料理を食べ始めると
お皿の左半分にも料理があることに、気が付かないのです
気が付かないとは、視野の左半分に意識がいかないということです
つまり、見えていないのです
ものを見るとは、このように意識という脳の機能に深く関係しているのです