2018-01-30 10:59:00
芸術家がキャンバスに向かうのは、最後の最後です
さらに
その作品に対する詳細なイメージを、頭の中に描き上げる以前の問題として
自分の目的とする芸術が、概念として構造をもって構築されている必要があります
膨大な知識と経験と技術を前提に
それらを抽象化したうえで、シンプルな規則性を導き出し
情報空間において、オリジナルの芸術概念を構築したうえで
物理空間に定着させるために、物理的要件に則して詳細を検討し
その最終段階として、初めてキャンバスに向かうことになります
芸術家の毎日の仕事は
絵筆を持ってキャンバスに向かい続けることではなく
芸術家の本当の仕事は
脳の中の情報空間で、巨大な構築物である芸術概念を
考え続けることにあります