2018-01-27 13:42:00
私たちは通常、言語を使用して物事を考えます
言語は、時系列直線的に展開する性質をもつ
したがって
思考は、A→B→C→D→・・・と順番に進むことになる
しかし
実際に物事は直線的に順次展開などしません
複数の要素が、それらの関係の中で同時に作用し
さらなる周辺要素にも影響を与えながら変化していきます
言語による順次直線的な思考には、限界があります
逆に言えば
私たちは普段、言語でできる思考しかしていないということにもなります
ここに
絵画における着目すべきひとつのポイントがあるように思います
多様なる要素が、時間という概念を排して一画面の中で
互いに絡み合い、全体としての関係性を構築する絵画を
言語的思考法では捉えきることは出来ないでしょう
絵画と対峙するには、別の視覚的思考法なるもの?によらなければならない
ということになるでしょう