2018-01-25 12:28:00
絵画を鑑賞するとき
どのように作品と対峙するのが正しいあり方なのか?
「冗談じゃない!そんなものは、自由なんだ」
今、そう思われた方が大半ではないかと思います
その意見に、異論はありません
だけど
少しだけ、私の話を聞いてください
絵画とは、視覚表現メディアです
1枚の作品にも、膨大な情報が内在されています
がしかし
そこに言語作用が働いてしまうと、情報の大半に欠落もしくは固定化が起こります
これは、「樫の木」だ
と言語にした瞬間に、あなたの知っている樫の木に限定され
これは、「ベンチ」だ
と言語にした瞬間に、ベンチが個の存在として意味を持ち
ここは、「公園」だ
と言語にした瞬間に、あなたの記憶の中の思い出を呼び起こします
言語束縛とは
「言語による想念が、世界を規定してしまうこと」を言います
これは何か?という言語による思考の介入は、あなた固有の雑念でしかないのです
言語による思考を取り払わない限り、その作品の本当の姿は見えてこない
作品を「あるがままに見る」ことは出来ない
ということではないでしょうか