2017-03-21 08:32:00
お釈迦様の手のひらとは
人間の脳のことである
私の認識しているこの現実世界は
何処まで行っても、私の脳機能から逃れることはできない
五感を通して入力された刺激は、電気信号となり脳へと伝えられる
脳はその情報を選別し、過去の記憶と照合しながら情報処理を行う
これにより認識された世界を、認知心理学では「内部表現」という
(それに対する「外部表現」という概念はない)
たとえば、目の前に広がる景色は、モノそのものでもなく
モノに反射された電磁波を素材とした脳の創作物であり
そのような世界がそのままそこにあるわけではないのだ
さらに、人間は
自分にとって重要であること、記憶(知識)にあることしか
認識することはできない
他の情報は、脳のフィルタ機能により選別され処理されない
つまり、存在しないのだ
私が、そうだと確信しているこの世界での出来事は、すべて
私の脳の中でしか存在しえない私固有の世界でしかなのだ