2017-01-19 08:10:00
昔、人は砂漠を旅するのに星を目印にしたと言います
しかし、旅人は星を目指したわけではありません
人生を歩むとはそういうことでしょうか
果てしなく広がる2次元の世界に
行き着く処などありません
目標とは誰かの付けた印でしかないのです
価値とは相対的関係性でしかないからです
目的至上主義にとって、歩むという行為は
無駄な犠牲以外にほかなりません
しかし
目的が幻ならば、すべては無意味なのです
あるのは、歩み続けるということだけ
水が流れを留めれば腐敗するように
人もまた、歩みを止めれば腐るということでしょう
今、ここに歩み続ける自分が確かにいる
自分の歩いているこの場所がすべてなのです