2016-12-17 08:43:00
現実世界とは
物理空間と情報空間を合わせたものである
物理空間は情報空間の一部であり
抽象度の最も低い階層に位置する
たとえば、目の前の赤いコップは
物体が反射した電磁波を網膜上の視細胞が受光し
錐体細胞が色として、桿体細胞が明暗として
入力された信号情報を脳が画像として処理する
海馬で選別された情報は、前頭葉に送られ
過去の記憶と照合され、それが「コップ」であると認識される
過去の記憶が別のものであれば「コップ」とは認識されない
さらに、その「コップ」にまつわる記憶が追加され
さまざまな認識が付随することとなり
その「コップ」が、その人固有の意味を持つことになる
物体そのものではなく、情報によって物体が意味を持つことになる
つまり
「コップ」という現実は、情報そのものである
赤いコップにまつわる情報が、昨年度の受験失敗であれば
そのコップは、不幸の象徴としての意味を持つことになるが
来年、東京大学にまぐれで合格したとすると
そのコップは、幸福のお守りとなるやもしれない