2016-12-09 08:17:00
今まさに、この眼で見ている風景は
現実の世界そのものではないのか?
ここで
色認識の限界について考察してみましょう
人間は物そのものを見ているわけではなく、物に反射した光を見ています
光とは電磁波のことです
周波数380nm~780nmを可視光といいます
人間は、この周波数域外の電磁波を見ることはできません
すでにこの時点で現実の世界を視覚は捉えきれてないのです
さらに
可視光には赤から紫まで、グラデーション的に無限の色が存在します
がしかし
人間はそのうちの3色 赤 緑 青 しか見ることはできません
網膜にある錐体細胞には3種類あり、それぞれが
赤 緑 青 の受光素子の役割を担っております
光の3原色 RGB の所以はここにあるのです
つまり
それ以外の色は、そのまま認識することはできず
RGB の成分のかけ合わせにより、
はじめてその他の色を認識できるのです
たとえば
自然界の黄は、黄そのものではなく赤+緑として認識するのです
いわゆるフルカラーとは、人間の認識できる限界カラーのことで
自然界に満ち溢れるであろう総天然色世界とは全く違うものです
そもそも我々の知る色とは脳が変換した色彩表現で
網膜がとらえることのできない電磁波周波数帯は
脳が色彩表現として画像処理することもありませんから
どのような色なのかは知りようのないことなのです
色そのものが存在しないといってもいいでしょう
人間の見ている色彩の世界は、人間の都合内でしかありません
人間は、見るという基本システムにおいて
現実を認識することなど初めからできないのです